まず、袋1を選んで赤玉を取り出す確率、および事後確率をベイズの定理を用いて計算します。
ステップ1:事前確率の設定
袋は無作為に選ばれているので、各袋を選ぶ確率は等しく、それぞれ 31 です。
- 袋1: P(袋1)=31
- 袋2: P(袋2)=31
- 袋3: P(袋3)=31
ステップ2:赤玉を取り出す確率
袋ごとの赤玉を取り出す確率を求めます。
-
袋1には、赤玉と白玉の比率が 3:1 です。したがって、赤玉の確率は:
P(赤∣袋1)=43
-
袋2には、赤玉と白玉の比率が 1:3 です。したがって、赤玉の確率は:
P(赤∣袋2)=41
-
袋3には、赤玉と白玉が同数で含まれているので、赤玉の確率は:
P(赤∣袋3)=21
ステップ3:初回の赤玉を取り出す確率
赤玉を取り出す全体の確率 P(赤) は、全事象の確率の和として求めます:
P(赤)=P(赤∣袋1)P(袋1)+P(赤∣袋2)P(袋2)+P(赤∣袋3)P(袋3)
=43⋅31+41⋅31+21⋅31
=41+121+61=123+121+122=126=21
ステップ4:初回の赤玉の後の袋1の事後確率
初回の赤玉が出た後の袋1の事後確率 P(袋1∣赤) はベイズの定理を使って求めます:
P(袋1∣赤)=P(赤)P(赤∣袋1)P(袋1)
=2143⋅31=21123=63=21
ステップ5:2回目も赤玉が出た場合の袋1の事後確率
2回目も赤玉が出たときの袋1の事後確率 P(袋1∣赤,赤) は、同様にベイズの定理を使って求めます。このとき、袋1が選ばれ続けている条件のもとで赤玉が2回出る確率を計算します。
各袋に対して、2回続けて赤玉を取り出す確率は:
- 袋1: P(赤,赤∣袋1)=(43)2=169
- 袋2: P(赤,赤∣袋2)=(41)2=161
- 袋3: P(赤,赤∣袋3)=(21)2=41
よって、赤玉が2回続けて出る全体の確率は:
P(赤,赤)=169⋅31+161⋅31+41⋅31
=489+481+483=4813
袋1の事後確率は:
P(袋1∣赤,赤)=P(赤,赤)P(赤,赤∣袋1)P(袋1)
=4813169⋅31=4813489=139
ステップ6:3回目も赤玉が出た場合の袋1の事後確率
3回目も赤玉が出たときの袋1の事後確率 P(袋1∣赤,赤,赤) を同様に求めます。
各袋に対して、3回続けて赤玉を取り出す確率は:
- 袋1: P(赤,赤,赤∣袋1)=(43)3=6427
- 袋2: P(赤,赤,赤∣袋2)=(41)3=641
- 袋3: P(赤,赤,赤∣袋3)=(21)3=81=648
したがって、3回連続で赤玉が出る全体の確率は:
P(赤,赤,赤)=6427⋅31+641⋅31+648⋅31
=19227+1921+1928=19236=163
よって、袋1の事後確率は:
P(袋1∣赤,赤,赤)=P(赤,赤,赤)P(赤,赤,赤∣袋1)P(袋1)
=1636427⋅31=16319227=3627=43=0.750
結果
- 2回目の取り出し後の袋1の事後確率は 139≈0.692 です。
- 3回目の取り出し後の袋1の事後確率は 43=0.750 です。
何か質問がありますか?または他に解説が必要な点はありますか?
追加問題
- 赤玉が4回続けて出た場合の袋1の事後確率は